2016年9月12日月曜日

SPACさんのナラ王物語観てきました

お久しぶりです。

あまりtwitterにつぶやくのもgoogle+に投稿するのもなと思いはじめたので、ここで備忘録以外にもぽつぽつ投稿していこうかと思います(´-`;)

さて、バイト先の住職さんのご好意でSPACさんの音楽劇ナラ王物語を観劇してきました。
古都祝奈良という文化事業(国際交流も兼ねてるらしい)のひとつです。

ナラ王物語は....私自身、岩波の文庫を読んでいる途中でインターネット一夜漬け知識だったので住職さんから聞いた話と合わせてざっくりですが.....

ナラという王様がサイコロ博打で大負けして、ついには自分の妻まで賭けてしまいます。
妻も国ももちろん財産全て失ったナラ王と、それでもなお付き従う妻ダマヤンティという切ない?お話です。

ちなみにこのときの博打が世界初のサイコロ博打であったとされているらしいです。

原文というか元は叙情詩らしく仏教的にはいろいろと深い意味もあるようですが、インドでは昔話として誰でも知っているお話だそう。
日本でいうところの竹取物語とか桃太郎とかそういう感じですかね

今回はもし絵巻物だとかの時代の日本人がお話を聴いたらどういう風な物語として伝えて言っただろうかという、オマージュというかリメイクというか.........

で!何が素敵だったかというと

まず劇場がロミジュリとかみたいなコロッセオ型(廃船イメージだそう)で野外だったんです。
月だったり、丁度正面に大きな木があってそこに写る影だったり、バックの若草山だったり....
飛行機すらもばっちりタイミングよく飛んでいくという!....計算された舞台でした。

あの木に影が


あと、なんといっても衣装と周辺環境との調和が素敵でした!!
白というか漂白した麻色を基調としているようで、十二単のようなものなどひらひらしたものが多く、動くたびに木と布が擦れる音に、影に虜になりました。
特に丁度月の出ている側に来たときのダンサーの方との組み合わせとライトとが最高に素敵で場面としてはちょっとずれてますがうっとりというかずっと見ていたくなりました(´v`)

もちろんお話もビラにあるように日本的に解釈されたらきっとこうだろうなと感じましたし、奇想天外な感じで細かいところにコミカルな動きがあっておもしろかったです。

ポスターとかから、正直なところ俗に言う意識高い系のブルジョワで私には難しい感じかと思っていましたがそんなことは無く、わかりやすくって素敵でした(´▽`)

割と信仰心を感じさせたり、少しさむい面もあったりするにはしますが、もし再演があればぜひともお薦めしたいです。
ただ場所と天候にもかなりよるのでしょうが.....

住職さんに誘われないと絶対行かなかったと思うので、またいい経験が出来ました(´v`)

素敵だったなあ....